国有林の看板

 今回は小ネタ。山形県上山市内のとある山道で見つけた国有林の看板(令和3年9月28日撮影)。これがちょっと古くておもしろかったので紹介。ちなみに、いちおう道路沿いにはあるが、近くにレジャー施設などがある場所ではなく、ここで林業をやっている人以外は目にも留めないだろう場所にある看板である。

 タイトルの「日向山外2国有林」は意味はよく分からないが、とりあえずおいておこう。問題は本文である。

 「一、森林を愛しましょう 樹木はみんなの資源です」 樹木は確かにみんなの資源かもしれないが、だからといって私は森林を愛さなければいけないということにはならないと思うのだが・・・

 「一、山ではたき火に注意しましょう」 「たき火に注意」とはどういうこと? 「クマに注意」みたいな書き方だが、山でたき火に出会うことがあるというのか・・・ あるいは「たき火をする際は注意」ということ? そもそも山でたき火ってしていいのだろうか。 まあキャンプファイヤーみたいに開けた場所ならOKだけど、そういうときでも注意してやってね、ということだろうか。

 「一、たばこは歩きながらすわないようにしましょう」 立ち止まって吸うよりも、歩きながら吸うほうが、まわりの草木に引火したときに気づきにくいから、歩きたばこはダメということだろうか。そもそも国有林でタバコは吸っちゃダメじゃないのか・・・ たき火もタバコも、注意はするけど禁止はしないという方針なのがおもしろい。

 「一、山のエチケットを守りましょう」 いきなり抽象的な言葉「山のエチケット」が登場。「山のエチケット」って何だよ。たき火とかタバコとかの話も結局は「山のエチケット」の一言で片づけられるのではないのか? 4項目ともすべて「一、」で始まっていて、この項目もほかの3項目と等価値にされているのに違和感がある。

 そして「山形営林署」。1999年に林野庁内の組織改編に合わせて、「営林署」は「森林管理署」に改称した。現在は「山形森林管理署」である。この看板は22年以上前に設置されたものということになる。22年間でお前は何人に読まれたのだろうか・・・

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