夜の逆倉林道
令和3年6月22日(火)、私の仕事が休みになった。平日の休みなんて、年に何回あるかないか。これはもう旅行に出かけるしかないだろう。ということで、21日(月)の仕事が終わった後、羽毛布団と携帯用バッテリーを車に載せ、夜のドライブに出かけた。なお、私の「旅行」は、ほとんど車から降りないので、コロナに感染する心配は無用である(実際、人との接触や会話、買い物などは一切していない)。その点は心配なさらぬよう。
最初に向かったのは山形県上山市と山形市を結ぶ「逆倉林道」である。
この林道、両端とも交通量がかなり少ない道に接続するので、山形市民や上山市民にとっても、かなりマイナーな存在だろうと思う。まあ、林道がメジャーな存在でも困るのだが。この林道、Googleマップには載っていない(2021年6月28日現在)。安心と信頼の「地理院地図」には掲載されている。両端の地点を下に埋め込んでみる。
【上山側の逆倉林道入口】 ※動かしちゃった人は再読み込みしてください。
上山側の入口は、国道348号の旧道から、沼田という地区へ向かう道路(舗装路である)途中にある。入口には「逆倉林道」とかかれた新しめの石柱が立っている(しかし写真を撮り忘れた)。
【山形側の逆倉林道入口】
山形側の入口は、「新田」という地区へ向かう道路(舗装道路である)の途中にある。
ちなみに、「逆倉」は何と読むのか分からない。地図を見ても近くに「逆倉」という地名は載っていない。自分は勝手に「さかさぐら」と読んでいるが、合っているのか・・・ 地元民、読んでいたら教えてください・・・
話を戻そう。月曜の夜、ドライブを始めた私は、なんとなく「久々に逆倉林道に行ってみよう」と思い立った。上山側(上山市、沼田地区と丸森地区の間)の入口を目指す。すぐ近くの「林道 椿峠線」(こちらは沼田地区から、北進し、山形市の大平地区・山辺町の嶽原地区へ抜けられる林道でなかなか便利。)は年に何度か通るのだが、今回の逆倉林道は人生2度目である。前回は3年前とかだろうか・・・ 暗い夜道を不安に思いながら進んだが、新しめの「逆倉林道」の石柱を見つけて、安心して道を曲がり、林道に入る。
この林道、基本はダートだが、上山側は傾斜がきつい部分はコンクリート舗装されている。洗堀もきつくなく、走りやすい。入ってしばらくしたところで、禿げて文字の読めなくなった林道看板が出てきた。ということは、ここまでは林道ですらない、単なる農作業の道路だったのかもしれない。
ちょっと進むと、緑の丸い林道標識が登場。山形県内の立派めの林道でよく見るやつだ。で、路線名は「逆倉内山線」となっている。
いい感じの月夜で、写真を撮るも、なかなかうまく撮れない。
そんなこんなで、上山市と山形市の境界へ到着。そこには、「山形市」と書かれたかなり古びた標識のほか、「逆倉丸森線」と書かれた新しい標柱が立っていた。山形市側は路線名が「逆倉丸森線」ということか?そして、山形市側は路面状況があまりよくなかった(草が生い茂っていた)。林道では、市町村によって管理状況が大きく変わるというのは「あるある」だ。
一応フォローしておくと、林道の草刈りが道路法上の道路と比べて頻度が低くなるのは当然のことで、今回はたまたま、山形市が前回草を刈ってから日が空いてしまったということであろう。よって、訪問するタイミングによっては、上山側のほうが路面状況が悪いということもあるだろうと思う。
草をかきわけるようにしながらしばらく進むと、最後の橋のところから舗装路になり、ゴールへとたどりついた。そこには気になるものがいくつもあった。
ということで、無事に走破した。
この路線、結局路線名すらよく分からず。「逆倉林道」の石柱に始まり、「逆倉内山線」の標識、「逆倉丸森線」の標柱と看板、「逆倉線」の標識。そして「逆倉」ってどこだよ(地理院地図にも載っていない)。んで、「逆倉」ってなんて読むんだよ。ということで、走り終わってもよく分からない林道であった。ちなみに「丸森」は上山側の入口の近くにある集落なので、「逆倉」は山形市側の入口の近くの地名なのかな、と推測した。なお、「内山」は上山市のR348の大字狸森の須刈田から北に入ったところにある行き止まりの集落の名前で、どうしてこの林道の路線名に入ってきたのか分からない。もしかしたら、丸森ではなく、内山につながる予定だったのだろうか・・・などと妄想してしまう。
なお、このあと、山形市から北上して尾花沢市へ至り、道の駅尾花沢「ねまる」の駐車場の車内で一夜を過ごしたのだった。